もみじ台ショッピングセンターの取り組みについて

皆さま お世話になっております。
地域住民の方は既にご承知の通り、もみじ台地区は札幌でNo.1の高齢化率の街になりました。今後は団地の建て替え議論などが行われると思いますが、数年後となり、それまで待ったなしの状況であります。
ホクノーはこのもみじ台に店を昭和52年(西暦1977年)より構え地域住民の方と共に歩んで参りました。新さっぽろ駅への地下鉄の延伸などあり、新札幌地区と共にもみじ台も発展をして参りました。しかしながら、5階建ての団地にエレベーターがついていないなど、現代としては不便さは否めず、人口は減少傾向となり、約26,000人の人口は15,000人台に約10,000人以上が減っております。ホクノーではこのような状況を危惧して、本格的に地域住民へのワンストップでのサービスの提供を旗頭に、昨年は「健やか食堂」の開設などを行いました。ただ、なかなかそのビジネスを民間の力だけで「自走化」させることは困難であり悩んでもおりました。
このような状況の下、経済産業省様の補助金であります「健康寿命延伸産業創出推進事業(地域の実情に応じたビジネスモデル確立支援事業)」に応募しておりました。今回、幸運にも採択の運びとなりましたので、ご報告申し上げます。採択結果はこちらです。→http://www.keieiken.co.jp/h29kenkoujyumyou/saitaku.html
地域の健康寿命(健康に過ごせる寿命)を延ばすためには、何ができるか真剣にかんがえて参りました。健やか食堂における病院食の提供もその一環でありましたが、なかなかビジネスに乗っているという状況にはございません。健やか食堂では、もみじ台で一番多い一人暮らし世帯の方のために、平成29年10月2日(予定)より、健やか食堂の朝食提供サービスを7:30~9:00まで行う予定にしております。価格は300円/一食を予定しております。是非、ご利用ください。また、いろいろなご意見も頂戴できればと存じます。
さて、補助金の方に戻りますが、今回はもみじ台ショッピングセンター(ホクノー中央店2F)に健康ステーションを設置する計画で進めております。健康寿命を延ばすためには何がいいのでしょうか?弊社では「適度な運動とバランスの取れた食事」だと考えます。宅配でお弁当を運ぶなども考えましたが、やはり歩くことで軽運動をして誰かとコミュニケーションをとることで認知症が予防できると信じております。今回はこの「歩く」ことと「コミュニケーション」を取ることの場を提供する計画であります。まず歩くことは、スマートフォン上に歩くアプリをダウンロードして頂き、歩いて頂きます。このアプリは、ゲーム性があり、ランクなどが上がっていきます。また、近くを歩いている友達などが出てきたりします。今回はこの歩数に合わせて健康ポイントを付与する計画です。健康ポイントは、ホクノーのポイントと共通化してホクノーでご利用いただけます。また、ホクノーフレッシュクラブ会員様のカードを使って、健康ステーションにて血圧や体重などの測定を行います。補助金、実証実験中は保健師や医師が健康相談にのるなどのサービスも行い、異常値が出た場合の近隣病院への受診勧奨を行い、測定データの提供によって医療機関とシームレスな連携を行います。スマートフォンは使えない等の問題には、健康ステーション横にコミュニティースペースを設置してシルバーの為のスマートフォン教室なども開催予定です。こちらのコミュニティースペースでは、座ったままの体操ができる「健幸TV」による画像配信での体操教室(実証実験中は一部実際の講師が行います)や食品メーカーさんの協賛をいただきながら食と健康をテーマにセミナー等も行います。そのほか、地域の方へ安価に場所の提供も行います。
一方、なかなか外出できない人の為にも、今回MIKAWAYA21さんと連携して、シニア向け60分500円のまごころサポート事業にも挑戦します。電球交換などが困難などお困りごとに相談に乗ります。この活動は将来、地域サポーターの方と一緒になり共助の考えの下、お互いに支え合うシェアリングエコノミー化を念頭に進めて参ります。また、同時にIoT機器である「MAGO(まご)ボタン」を50個用意しました。これは1回押せば必要な情報の提供を行い、2回押せば緊急呼び出しとなり、シニア一人暮らしの生活を支えます。
以上が計画となります。今後、凸版印刷様都タッグを組み、もみじ台自治連合会や関与する地域包括、社会福祉協議会など、各医療機関様、行政機関等と連携の上、全国に先駆けて「もみじ台モデル」が成功になるよう邁進して参る所存です。
11月を目途にサービスが始められる準備を進めております。ご理解とご協力をお願い申し上げます。